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劇画ヒットラー [戦争まんが]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

水木 しげる著の「劇画ヒットラー」を読破しました。

1年数ヵ月ぶりとなる「独破戦線まんが」の第5弾は、
以前からコメントでもちょくちょく話題になっていた本書になりました。
水木 しげるといえば、子供の頃に家にあった「墓場の鬼太郎」と、「悪魔くん」ですね。
特に悪魔くんのオドロオドロシイ感じは何とも言えない世界でした。
この「劇画ヒットラー」は1971年に『週刊漫画サンデー』に連載され、
1972年以降、「ヒットラー 世紀の独裁者」など、タイトルも変えながら出版
今回選んだのは1990年の276ページ、ちくま文庫です。

劇画ヒットラー.jpg

1908年のオーストリア・リンツ。
親友ヒトラーの下宿先に一緒に住むことになったクビチェク くん。
しかしヒトラーは美術学校にスベッていて、自尊心だけは強い彼に翻弄されてしまいます。
やがて宝くじが当たることを夢見てアレコレと語るヒトラーですが、
アドルフ・ヒトラー 五つの肖像」にあった、こんなエピソードまであるんですねぇ。
でも個人的には夢破れて半狂乱に陥り、自己憐憫に耽るところまで欲しかった・・。

劇画ヒットラー_1.jpg

浮浪者同然の生活から、絵を描いて多少の収入も・・。
第1次大戦が始まると熱狂的に志願して、1級鉄十字章を貰うほど・・。
ヒトラー1人で15人ものフランス兵を捕えた逸話が挿入されていますが、
15人は盛り過ぎじゃないかなぁ・・。
それでもカルダンという名のフランス兵がモロにねずみ男なのが笑えます。。

劇画ヒットラー_2.jpg

1919年、「ドイツ労働者党」に潜入するヒトラー。
このナチ党の最初期主要メンバーが何人か登場しますが、
ディートリヒ・エッカートは、「モルヒネ中毒で精神病院にも入っていたこともある・・」と
化け物のようなアホ面で登場・・。

Dietrich Eckart.jpg

また、変人経済学者と紹介されるゴットフリート・フェーダーの口髭を見たヒトラーが、
「カッコいいなあ・・」と真似したと、多くの歴史家は見ている・・という説は初めて知りました。
それにしても、このフェーダーの顔も口髭以外は酷いですね。
1971年当時には、フェーダーの顔写真なんて手に入らなかったのかも知れません。

Gottfried Feder.jpg

念のため、ヒトラーの口髭ビフォーアフターはこんな感じ。。

hitler_hige.jpg

党首のドレクスラーも出てきた後には、後の副総裁ルドルフ・ヘスが・・。
コレは激似です・・。まぁ、前から薄々思っていましたが、まんが顔なんですね。

劇画ヒットラー_3.jpg

1923年の「ミュンヘン一揆」はタップリと描かれていて、ルーデンドルフを筆頭に
エーベルト大統領に首相のシュトレーゼマン、バイエルン州の総督カールに
陸軍司令官のフォン・ロッソウ、警察長官フォン・ザイサーらまで登場。

劇画ヒットラー_4.jpg

ランツベルク刑務所出所後、ナチ党の立て直しを図るヒトラーですが、
強力なライバルであるグレゴール・シュトラッサーと対立が起きます。
秘書をやめて本業の養鶏に精を出したい・・と言いだすヒムラーに、
その後任の秘書となったゲッベルス
ゲッベルスはほとんどマッドサイエンティストの風貌です。

劇画ヒットラー_5.jpg

そしてベルヒテスガーデンの山荘にやって来た姪のゲリ
かなり可愛い女の子に描かれていて、ヒトラーは隙を見ては「チューッ」と溺愛・・。
そんなタイミングで「総統、用意ができました」と入って来る気の利かないヘス。
「ヘスくん。開けるときはノックをしたまえ、ノックを・・」。

劇画ヒットラー_geli.jpg

全部で17章から成る本書。
その章扉の絵はなかなか印象的なもので、
例えば第9章は有名な写真がモチーフです。
シルクハットのヒトラーとフォン・パーペン、それからブロムベルクです。

Adolf Hitler with Franz von Papen and von Blomberg.jpg

ゲリが自殺し、半狂乱となったヒトラー。
そんなときに首相になるかならないか・・という大事な問題が・・。
ヒンデンブルク大統領と面会し、陰謀家と紹介されるフォン・シュライヒャー
シュライヒャー将軍・・、ほとんど妖怪ですね。。

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遂に首相となったヒトラーですが、レームとSAの粛清「長いナイフの夜」へと進みます。
"お前と俺"の仲であるレームに苦言を呈するヒトラー。
「お前はSAを野放ししすぎやしないか。苦情が絶えないじゃないか。
それとホモもやめてくれ。
いやしくも一国の大臣がホモなんて話、聞いたこともない」。

「量より質」がモットーのSS指導者ヒムラーに、ゲシュタポを創設したゲーリング
この2人が首謀者なわけですが、ゲーリングも怪人だな、こりゃ。。

劇画ヒットラー_7.jpg

ドゥーチェ(親方)と称されるムッソリーニの出番も多くなってきました。
典型的なまんが顔なのか、先生の筆もノッテル感じすらします。

劇画ヒットラー_8.jpg

そしてチェンバレンの活躍する「ミュンヘン会談」から、チェコの併合へ・・。
呼び出したハーハ大統領を恐喝し過ぎて、失神させてしまうと、
「気絶してる。モレル、強心剤を・・」と、ヤブ医者が「はい」と登場です。
いや~、この話はいろいろな本に書かれていますが、思わず吹き出しました。

劇画ヒットラー_9.jpg

西方電撃戦は実にあっさりと過ぎると、降伏しない英国首相チャーチルの出番です。
「われわれは最後の勝利を確信している。サインはV!」。
ここで2回目の爆笑・・。
TVドラマの放送が1969年からですから、コレは間違いなく意図的でしょう。

劇画ヒットラー_10.jpg

不可侵条約を結んでいる友好国であるソ連との会談の様子も・・。
リッベントロップはいまいち似ていませんが、モロトフは強烈です。
まさにキャラが立っています。

劇画ヒットラー_11.jpg

そのソ連に対して「バルバロッサ作戦」を開始。
モスクワで立ち往生すると陸軍総司令官ブラウヒッチュを解任し、自らが総司令官に。
劇画調に描かれたヨードルカイテル

劇画ヒットラー_15.jpg

元ネタの写真はコレかな?

mussolini jodl Hitler keitel.JPG

スターリングラード戦では「一歩も引くな」と言うスターリンに、陣頭指揮をとるフルシチョフ
一方、文句の多い参謀総長のハルダーは「クビだ! 後任はツァイツラーを任命する」。

劇画ヒットラー_12.jpg

幽閉されていたムッソリーニをスコルツェニーが救出したころ、
出てこないと思っていたボルマンが姿を現します。
「ナチ党の権力を一手に握ろうという、妖怪ボルマン。
こいつがヒトラーが喜ぶようなことしか報告しなかった」。

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1945年となりベルリンの総統ブンカーから指揮を執り続けるヒトラー。
ゲーリングがボルマンの計略によって失脚し、空軍総司令官に任命されたフォン・グライム
ハンナ・ライチュがやって来ます。
ちょっと残念なナチ女という扱いでしょうか・・。

劇画ヒットラー_14.jpg

こうして最期のときが近づいてきます。
エヴァ結婚をし、秘書のユンゲに遺言を口述・・。
「運転手がヒトラーの遺体を焼いた」とまで書かれていますが、
残念ながら、好きなケンプカは描かれていませんでした。。

Traudl Junge.jpg

いや~、コレはまったく馬鹿に出来ない一冊でした。
とても子供向けのまんがではありませんし、ほとんどが事実でしよう。
多少驚きだったのは、思っていたより青年時代のヒトラー、
ナチ党創成期のヒトラーについて詳しく描かれていることです。

個人的にはヒトラー伝となると、大きく3部に分かれると思っていて、
1900年代~1910年代の青年時代と1920年代にのし上がろうとするヒトラー、
1930年代のナチ党政権奪取~ドイツ国民のアイドルたる総統時代、
最後に1940年代の戦争指導者としてのヒトラーです。

戦記マニアなら1940年代のヒトラーの軍事的関与に興味があるでしょうし、
ドイツ国民のナチ化やヒトラーの外交政策に興味があるなら1930年代、
しかしヒトラーの人間性を知りたいなら、やはり1900年代~1920年代でしょう。
人格形成は少年~青年期にかけて成されるものであり、
その当時の出来事や、総統に上り詰めるまでに重点が置かれた本書は
ヒトラーがどんな悪いことをしたか?? ではなく、
なぜヒトラーのような人間が誕生したか?? がテーマのように思いました。

gekiga hitler.jpg

その意味では、ヨアヒム・フェスト著の超大作「ヒトラー」に通じるものがありますね。
実は「ヒトラー 最期の12日間」でも知られるドイツ歴史界の重鎮が書いた、
この1975年の函入りの上下巻、計1100ページを読破したのが1年前のこと・・。
何度もレビューを書こう・・と思いつつも、いつも挫けていました。

ヒトラー.jpg

第一にジョン・トーランドの「アドルフ・ヒトラー」を先に読んでしまいましたし、
本書の上下2段組み、小さい文字でビッチリ・・を見る度に、
どう考えたって、トーランドのより文字数多いだろ。。文庫にしたら6冊分はカタい・・、
と、読む前から気合が削がれてしまったほどです。

このヒトラーの生涯をトーランドの「アドルフ・ヒトラー」と比較すれば、
当時のドイツ(ワイマール共和国)の状況・・、政治だけでなく、人々の考え方など、
米国人のトーランドとは別の視点、ドイツ人がドイツ人向けにヒトラー伝を書いている・・
といった印象を持ちました。
そういう意味で奥深さは感じるものの、現在の日本人が率直に理解できるかというのは
別の話であり、ややもすれば冗長すぎると考える読者もいるでしょう。

結局、1年悩んでこの有名な超大作ヒトラー伝のレビューを書くことは諦めました。
悪い本ということではなく、トーランドが書いたヒトラーの人生とは、
基本的には変わらないということです。
こちらの方が出版は早いですし、もしヒトラーの人生が全然違って書かれていたら、
どちらかがペテン師ということになって、それはそれで大問題ですね。

1925 München.jpg

もう一冊、つい最近に出版されたヒトラー本も楽しめましたのでご紹介。
タイトルは「ヒトラー サラリーマンがそのまま使える自己PRとマネジメント術」。
表紙を見るとなんとなく、日本を舞台にした「帰ってきたヒトラー」みたいな印象がありますね。
面白いのはちゃんとしたビジネス書なのに、ヒトラーの戦略を参考にする・・という視点です。
例えば「ミュンヘン一揆」の失敗で裁判にかけられたヒトラーが、「責任は私一人で負う」として、
徐々に人気が上がっていった件を紹介したうえで、
プロジェクトの失敗もこのようにチャンスに変えるのだ・・といった展開で、
その他、アルゲマイネSSの黒の制服・・などのイメージ戦略からも、
第一印象は大事ですから清潔で、ある程度上等のスーツを着て、靴も磨きましょう・・と解説。
レームやヒムラー、ゲッベルスのような部下を持ったときにどうすべきか・・など、
ヒトラー戦略は関係なくてもヴィトゲンシュタインが共感する部分も多く、
逆にその関連性に思わず何度か笑ってしまいました。

ナチス関連の写真も掲載された176ページの本書は一日でも読破できるボリュームですが、
カバーもせずに通勤電車で読むのには、それなりの度胸が必要でしょう。
ナチス好きのサラリーマンなら、昼休みに自席でコッソリ読んで、ニヤつける一冊です。



最後に「劇画ヒットラー」に戻りますが、巻末には参考文献が挙げられており、
ヒトラー伝としてはヴェルナー・マーザーの「ヒトラー」と、
アラン・ブロックの「アドルフ・ヒトラー」など。
独破戦線で紹介したものなら、「ヒトラー最後の戦闘」、「第三帝国の興亡」、
ゲシュタポ -恐怖の秘密警察とナチ親衛隊-」、「ゲシュタポ・狂気の歴史」、「国防軍とヒトラー」、
ナチス狂気の内幕」、「バルバロッサ作戦」、「砂漠のキツネ」、「Uボート作戦」です。

水木 しげるの最高傑作との評判もある、「総員玉砕せよ! 」もつい買ってしまいました。










n
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HIRO

劇画ヒトラー、中学の時と大人になってから
読みました。自分の戦跡紀行のブログ書くために
ドイツから帰国後、読み返そうとしたら、
無くなってました 笑

ヒトラーのマネジメント。。これ先月発売ですよね?
帰国したら買おうと思ってました。
今日本屋覗いてみます。
by HIRO (2014-07-04 11:29) 

さくら

水木さんはご本人が好きなのですが、作品はあまり読んでいませんでした。
面白そうなので、これ読もうと思います。

「サラリーマン ヒトラー」は読みました。
笑えるし面白かったです。
ヒトラーにしては変わった本ですよね。
ヒトラー本は大量にある割に「コンビニ・B級本」か「一般書店・本格歴史本」以外ほとんどないからなあ。
ビジネス書とかエンタ(無理か)が足りない!
by さくら (2014-07-04 12:27) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も、 HIROさん。
ボクは今回が初読でしたが、やっぱり読まれたことのある方は多そうですね。
確かに戦争以前のことが中心ですから、ドイツ国内で起こったエピソードも参考になるでしょうし、こりゃ、もう一度、買わないといけませんね。。

「ヒトラー サラリーマンがそのまま使える自己PRとマネジメント術」
そうです、先月に出たヤツです。ナチスに詳しい人なら、日本ではどこまでヒトラーを肯定できるのか?? という観点で読むのも面白いかも・・。
ただ、出版社が小さいせいか?? 一般の書店では手に入りづらいようです。amazonの方が確実かも知れませんね。

by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-04 12:29) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も、さくらさん。
本書は良いですよ。登場人物の顔が似てるとか、妖怪だとかばっかり書いてしまいましたが、そこが水木しげる著として楽しめる大きな点で、絵の上手い人がそれなりに似せて書いたところで、この味わいは出せません。取り上げられたエピソードも個人的にお気に入りの件が多かったのも良かったですね。

>「サラリーマン ヒトラー」は読みました。
おぉっ! 凄いですね。この本、隠れた人気があるのかな??
そんなことなら、もっとちゃんとしたレビュー書けばよかったなぁ。
確かにヒトラーのビジネス書ってのは初めてですかね。
しかしコレがOKなら、ヒトラーの側近のビジネス書も出そうですね。

「宣伝マン必読! ゲッベルス宣伝の極意」とか、
「ゲーリングに学ぶ、ダメ社長のナントカ・・」とか、
「ボルマン流 秘書の心得 〇箇条」とか・・。
ダメか。。

by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-04 12:54) 

HIRO

先程所用で、東京駅近くの八重洲ブックセンターと
丸善に行きましたが、ヒトラー マネジメントは
取り扱いがないと言われました 笑
このクラスの本屋でないなら、
Amazonしかありませんね 笑
by HIRO (2014-07-04 15:13) 

IZM

キタコレwつい昨日この本、「劇画ヒトラー」の話題を知人にしたところでしたwww
そして、この表紙の威圧感たらwwww
淡々と描かれる第三帝国が不気味で、さすが水木先生ですね。

西洋人には水木先生の画面構成の
>>劇画調に描かれたヨードルとカイテル。
のばめんのような3D風に描かれた背景に、水木先生タッチののっぺりしたキャラクターが存在するのがとても斬新なようです。画風の違うアシスタントがいることで作れる効果なのか。。。と見るたび感じる不思議な手法です。

自分もまた最近「のんのんばあ」を読み返して「ブログネタ」にしなくちゃ、しなくちゃと思ってたところです。あと、「水木しげるの昭和史・後編」で、実母が94歳で亡くなるのですが、大変気丈な母上だったようで、水木さんの奥さんが「ヒットラーみたいだもんね」と言ってるセリフがあってそこは吹いてwしまいました。

ビジネス書は気になりますね。。。
ドイツだと、ちょっと前に「サムライに学ぶビジネス術」「武蔵に学ぶビジネス」みたいなテーマのビジネスマン向けセミナーがありTVで紹介されたりしましたが。。。 サムライと金儲けがさっぱりイメージとして結びつかないワタクシでしたので、とても不思議でしたが。。。
by IZM (2014-07-04 16:56) 

さくら

サラリーマン本、あまり見ませんね。
やはり厳しいのでしょうか?
じゃあ、「ゲッベルス宣伝の極意」も出ないかなー。
あったら買いたいのですが。

が、実は、私の通勤圏の駅前本屋で4段平積みでした。
この店の方針……。
店員さんが気になります(笑)

by さくら (2014-07-04 18:31) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も、HIROさん。

八重洲ブックセンターと丸善でも置いてないとは・・。
そんなに危険な内容じゃないですけど、ひょっとしたら「禁書」になったのかも。。
1月にも「眠れなくなるほど面白いヒトラーの真実」というコンビニ本?? が、速攻で回収されましたからねぇ。
やっぱりamazonということで・・。
by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-04 19:05) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も、IZMさん。
この「劇画ヒットラー」をオススメしてくれたのはIZMさんでしたっけ??
もう1年か、2年前で記憶が・・。でも相変わらずのタイミングです。

>>劇画調に描かれたヨードルとカイテル。
のばめんのような3D風に描かれた背景に、水木先生タッチののっぺりしたキャラクターが存在するのがとても斬新

そうそう、それを言いたかった!
わざわざ写真撮って載せたからわかるだろ・・とその説明を端折ってしまいました。
ホント、水木しげる詳しいですねぇ。
今日、少し「総員玉砕せよ! 」を読みました。もう日本の軍隊はエゲツないですわ。。

>「サムライに学ぶビジネス術」「武蔵に学ぶビジネス」
これはヒドイ。。ボクが考えた側近本タイトルと大差ないですね。
しかし、さすがにドイツでは「ヒトラーのビジネス書」は出版したり、講演したりはNGでしょう??

by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-04 19:18) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も、さくらさん。

>私の通勤圏の駅前本屋で4段平積みでした。
むう・・、4段平積みって、村上春樹の新刊並みの扱いですか!
駅前本屋と店員さん、恐るべし。。
禁書どころか、実は売れてるんですねぇ。それともヒトラー本に寛大な地方が存在するのか??

もし儲かるんだったら、「ゲッベルス宣伝の極意」はボクが書こうかな??
でも「ボルマン流 秘書の心得」の方がすぐ書けそう。
ホントは「ヒムラー流 なんちゃらかんちゃら術」が良いけどなぁ。

by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-04 19:38) 

さくら

違います。
大型店ではないので村上春樹の「女のいない男たち」は2段です。
ヒトラー、村上を凌駕しました!
この店は今日も置いてたので発禁じゃなさそうですが、自主規制はあるかもです。
書店員の友人(この本屋じゃない)が、「きわどいエロ本とか入ってきたら出さずに避ける」と言っていました。

「ヒトラーに学ぶ」ですから……、その姿勢がヤバいのかも。
ヒトラー、エロ本に囲まれて避けられてるかも分かりません(泣)
内容は極めてマトモで面白いんでもったいないですけど……。
ヒンデンブルク活用法とか側近操作術とかヒトラーならではですしね。

ヴィトゲンシュタインさんが本出されたらもちろん買いますよ!
私はゲッベルス押しですが、全集だとさらに良いです!
by さくら (2014-07-04 23:07) 

ヴィトゲンシュタイン

>ヒトラー、村上を凌駕しました!
なるほど~。もうイメージ的には完全なファシズム書店です。。
でも確かにマトモなビジネス書でしたね。

>ヒンデンブルク活用法とか
そうそう、ヒトラーの成り上がりテクニックの章では、このBlogでも「第三帝国の興亡」だったかに使ったことのあるヒンデンブルクとヒトラーが一緒に写ったナチ党の大統領選挙ポスターの構図分析なんかが、かなり詳しくて、なるほどねぇ・・なんて感心しました。

>全集だとさらに良いです!
冗談で考えたヒトラー側近ビジネス書・・。
ちょっと真面目に考えてみると、側近一人につき1章くらいがちょうど良い塩梅ですね。
タイトルは「ナチスに学べ! 第三帝国式出世術」。
やっぱ無理か・・。



by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-04 23:51) 

KJ

こんばんわ、ヴィトゲンシュタイン さん。
<残念ながら、好きなケンプカは描かれていませんでした。。
そうえば「アドルフに告ぐ」でも「ギュンシェ運転手にガソリンをもって来させろ」で描かれていませんでした、というよりドイツ側でしっかり登場しているのはヒトラー、ゲッベルス、ボルマンぐらいですからね・・・
by KJ (2014-07-05 22:08) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も、 KJさん。
あ~、そうか、「アドルフに告ぐ」もありましたねぇ。
スッカリ忘れてました。
子供の頃に「ブラックジャック」は良く読みましたが、コレはスルーしました。でもケンプカ好きとしてはそれも悲しいですね。
「火の鳥」のなんとか編は衝撃的でした。主人公が不死になって、1人になってさみしく生き続けるってストーリーなんですけど・・。


by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-05 23:20) 

でんこう

ヴィトゲンシュタイン様、ご無沙汰しております。
ここしばらくの間は趣味の執筆活動に時間を取られてしまい、なかなかお邪魔できませんでした。
文筆業を生業とする方々の苦労がわかります。

「劇画ヒットラー」、ご覧になりましたか。
エッカートとフェーダーは確かにひどい顔ですよね…
この漫画を読んでから実際の写真を見てびっくりしました。

個人的にはヒトラーとゲリを巡る周囲のヒヤヒヤする様子や長いナイフの夜の描写が印象に残っています。
この作品は水木しげる氏の作品の中でも最高傑作の一つとして数えられるでしょう。
私がヒトラーとドイツについて興味を持ったのも、この作品を読んだことがきっかけでした。
後に水木氏は90年代になって、「劇画ヒットラー」では描けなかったヒトラーのエピソードを「東西奇ッ怪紳士録」で描いていますが、こちらにはケンプカも少しばかり登場しています。

一般にヒトラーを扱った漫画として有名なものは「アドルフに告ぐ」でしょうが、この作品はヒトラー・ユーゲントの少年がユダヤ人を殺すという史実を完全に無視したシーンがあったりするので好きではありません。

他に、ヒトラーを扱った漫画としては真鍋譲治氏の「くろぼね」が思いつきます。
国名は架空で登場人物は全て犬の顔をしていますが、内容は第一次大戦後のドイツでの政治的混乱とナチスの台頭をテーマとしたものです。
ヒトラーをモデルにした主人公の青年・ミュラーと彼を取り巻く激動の世界を描くスケールの大きな作品で、ネタがヤバかったのか途中で打ち切りになり、続編が同人誌で刊行されていましたが現在も未完です。
迫力のある絵と史実をうまくアレンジした展開は魅力的で、続巻の刊行を心待ちにしています。
by でんこう (2014-07-06 03:20) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も、でんこうさん。こんにちわ。
執筆活動でお忙しいとは・・、素敵ですね。
勝手な想像ですが、、やっぱり戦争モノなんでしょうか??

そういえば以前にでんこうさんからも「劇画ヒットラー」に関するコメントをいただいていたような。。違っていたらスイマセン。。

ゲリとヒトラーのエピソードは面白かったですね。
ゲリが男と逢引きしているところにヒトラーがやってきて、「キャー」って逃げていく男・・とか。
ケンプカ情報もありがとうございます。「東西奇ッ怪紳士録」、大作後の息抜きに読んでみようかな?? 「くろぼね」もチェックしました。
ちょうど、「総員玉砕せよ! 」を読み終わったところですが、コレも良かったです。
玉砕命令を受けたのに生き残った兵士は抹殺されなければならない・・、
という非情の論理です。ある意味、特攻よりヒドイ。。

by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-06 13:03) 

でんこう

ヴィトゲンシュタイン様、こんばんは。
まだまだ精進が必要なアマチュア小説家です…
仰る通り、以前にも『劇画 ヒットラー』についてコメントしたことがありました。
ちょうど一年前くらいだったかと記憶しています。
ゲリと男の逢引きシーンは私も好きです。
そしてムキになってゲリを問い詰めるヒトラーや、側近達のやり取りが面白かったですね。

『総員玉砕せよ!』もご覧になりましたか。
仰る通り、通常であれば生き残った将兵を再戦に備えさせるべきところを戦死させる為に死地へと追いやるというのはあまりに非情で、まさしく統帥の外道だと思います。
戦友が戦死した後でふらふらと歩く水木二等兵の姿は恐ろしかったです…

ちなみに私の書いている作品についてですが、先日まで小説投稿サイトに連載していたのは現代を舞台にしたガンアクション小説です。
『GUN・ACT!(ガン・アクト)‐武装アイドル神岡陽子の活動記録‐』
http://ncode.syosetu.com/n7647bv/
もし、ご興味を持っていただけたら幸いです。

第二次大戦時のヨーロッパ戦線を舞台にした戦記は以前、ノートに書き溜めていましたが、資料集めに行き詰って現在は書いていません。
戦史の隙間を縫うような形で設定を作り架空の登場人物を戦わせるのは、非常に難しいことだとその時に知りました。
次回作としてオカルトの要素を織り交ぜた戦車戦アクション小説に取り掛かっていますが、早速資料集めに難儀しています…(^_^;)

by でんこう (2014-07-07 01:09) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も、でんこうさん。

『総員玉砕せよ!』。
まぁ、兵士を人間と思わない上層部、序列は馬以下ですからねぇ。
ロシア兵が「ウラー突撃」して、逃げ帰ってきたら射殺する・・という話を思い出しました。

ははぁ、小説投稿サイトっていうのがあるんですか。
ぜひ、読ませていただきます。
そういえば、以前にコメントされていた方で、第2次大戦のロシア女性スナイパー物の小説を発表されましたっけ。
う~ん。ボクはもともと小説好きでしたし、このBlogでも戦争小説のカテゴリーがあるように、「書いてみたい!」という欲求はあるんですよね。
ただ決断ができない。まだ夢のような感じです。
次回作のテーマも面白そうですね。頑張ってください!
by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-07 01:44) 

でんこう

励ましのお言葉、ありがとうございます!
お気に召しましたら幸いです。
次回作は帝国陸軍の九七式中戦車が活躍するストーリーで、終戦記念日までには連載開始するつもりです。

兵士の序列が馬以下と言えば、以前に入間の航空祭で警備犬の訓練展示を見たことがあるのですが、警備犬達が階級を持ち、しかも皆、曹階級であると知って驚いたことがあります。

ロシアの女性スナイパーですか、面白そうですね。
浪漫をかき立てられます。
差支えなければタイトルを教えていただけないでしょうか。

そして、ヴィトゲンシュタイン様の小説、もしお書きになるのでしたら私も是非、読んでみたいです。
実際、これまでのレビューは大変面白く、書籍として刊行されることがあれば私は間違いなく買います。
『独破戦線』は資料選びの際に大いに参考になっただけでなく、既読の本についても私とは違った着眼点があり、大いに勉強になっています。

今後もご無理をなさらず、どうぞ長くお続けになってくださいまし。
陰ながら応援しております。
by でんこう (2014-07-08 00:34) 

トイフェル

こんばんは、プリンツ!
これは随分昔読みました。水木しげる先生(白黒テレビ時代から鬼太郎ファンなもので)が苦労なさったのは、ニューギニアかどっかでしたっけ?
この作品にも、実際に兵隊だったひとだけが描ける、戦争の馬鹿馬鹿しさがコマとコマの間に漂っている気がします。 
今読むと、意外にしっかり調べた力作ですし、再読して得しました。(付け加えますと、ゲッベルスとゲーリングの顔かたちが好きです。わがソートーのタレ目はもちろん)
もひとつ余計に付け加えますが、もしプリンツがナチ本を書かれるなら、ハイドリヒでお願いいたします。フィクション・ノンフィクションどちらでも。
ああ、いっそジネス本で「金髪の野獣に学ぶ ダメな上司の利用法」とか、いかが?
by トイフェル (2014-07-12 01:43) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も、 トイフェルさん。
本書へのコメント、お待ちしてました。
末尾に紹介した『総員玉砕せよ!』は、ご本人の新兵時代の体験記ですので、その凄まじさが良く伝わってきます。是非。

>今読むと、意外にしっかり調べた力作ですし、再読して得しました。

コレ。まさしく・・。マンガとしての拡張したエピソードがほとんどないんですよね。実に史実に則っています。
付け加えますと、ボクはシュライヒャー将軍とボルマンの顔がお気に入りですね。

「金髪の野獣に学ぶ ダメな上司の利用法」かぁ。
確かにコレを書こうとすれば、ハイドリヒとヒムラーの関係を調べ上げなければならないという、非常に楽しい作業になりそうです。
でも、最終的に暗殺されてしまうし、その時に医者と共にプラハに行ったヒムラーが、「敢えてまっとうな治療を施させなかった説」も捨てきれないのがツライところですね。。

by ヴィトゲンシュタイン (2014-07-12 06:02) 

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