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東部戦線のドイツ戦闘航空団 [ドイツ空軍]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

ヴェルナー・ヘルト著の「東部戦線のドイツ戦闘航空団」を読破しました。

大日本絵画の188ページの写真集がぽっこりと出てきました。
この定価2400円の本書を購入したのは2008年で、著者は「アドルフ・ガラント」と同じ方ですね。
読んだ記憶はありませんが、東部戦線で戦ったエースパイロットといえば、
ハルトマンにバルクホルンやら、300機撃墜スーパーエースたちの宝庫ですから、
そんな彼らの写真をジックリと眺めてみましょう。

東部戦線のドイツ戦闘航空団.jpg

最初に「東部戦線に投入されたドイツ戦闘航空団」と題した概説が2ページ。
番号の若い順に第3戦闘航空団(JG3)は部隊名に"ウーデット"が与えられ、
東部戦線を離れ本国の防衛戦に向かったのが1943年夏だった・・と、
JG5"アイスメアー"、JG51"メルダース"、JG52(部隊名なし)、
JG53"ピック・エース"、JG54"グリュンヘルツ"、JG77"ヘルツ・エース"についても簡単に・・。
この7つの戦闘航空団の部隊エンブレムもカバーの裏にカラーで掲載されています。

JG Emblems.jpg

早速、東部戦線の初日である1941年6月22日、バルバロッサ作戦開始。
いきなりJG51を率いてコックピットに座るメルダース中佐が登場します。
鹵獲したポリカルポフI-15やI-16に乗り込んで故郷の恋人に送ったプライベート写真に、
Fi 156 シュトルヒで飛び立とうとしている第8航空軍団司令リヒトホーフェン将軍の姿。
ふ~ん。はじめて見る写真ばかりですねぇ。
ちなみに航空団エンブレムの他にも、中隊マークなどが機体に描かれます。

BF109G-2_JG54Grunherz.jpg

先の戦闘航空団(JG)は基本的にBf-109装備の戦闘機集団なわけですが、
本書では駆逐航空団(ZG)のBf-110も出てきました。
ヴェスペ(すずめ蜂)航空団と名付けられたZG1は、双発機の対地攻撃部隊ですが、
戦闘機パイロットとしての訓練を受けた強者ばかりだったそうで、
自走砲のような名前のこの航空団のBf-110は、ちゃんと"すずめ蜂"です。

Messerschmitt-Bf-110E-Zerstorer-ZG1-waspe.jpg

陸空共同作戦を検討するメルダースとグデーリアンは良いですねぇ。
本書に掲載されているのとは別のショットですが、こんな感じです。

Molders_Guderian.jpg

JG3の指令はリュッツォウ少佐です。
野戦基地の中で作戦を練る姿や、第Ⅲ飛行隊指揮官エーザウ大尉とのショットなど、
リュッツォウ・ファンのヴィトゲンシュタインでも初めて見る写真です。
他にもJG53指令のフォン・マルツァーン男爵を尋ねてきたリッター・フォン・グライム将軍
「ドイツの偉大なエースの1人」として紹介されるクルト・ウッベン大尉は印象的です。
JG77で90機撃墜と活躍し、1944年にはJG2"リヒトホーフェン"指令となったそうですが、
顔が好きです。。ハイドリヒを恰好良くしたみたい・・。

Kurt Ubben.jpg

JG53で目覚ましい活躍を見せ、地中海に転進した後、再びロシアへと戻り、
JG3の司令となってからも撃墜を重ねたというヴォルフ・ディートリッヒ・ヴィルケ少佐。
あ~、彼は「柏葉騎士十字章受勲者写真集」にカラー写真が載っていました。

Wolf-Dietrich Wilcke.jpg

どこかで見た顎のしゃくれた横顔と思ったら、あの"ロケット野郎"シュペーテ中尉。
奇跡的な脱走で知られるフォン・ヴェラ大尉に、ケッセルリンクと話すメルダースと続きます。
また、250㌔爆弾を懸吊して爆撃任務に向かうBf-109の写真はとても秀逸ですね。

Bf 109 E-4B JG54.jpg

JG54"グリュンヘルツ"の指令はトラウトロフト少佐。
レニングラード戦線が管轄です。
熟練パイロットの1人として登場するのは、童顔で有名なオスターマンです。
そして最初の戦闘機隊総監となったメルダースとリュッツォウ指令も良い写真だなぁ。
左はⅣ/JG51飛行隊指揮官のノルトマン大尉だそうです。

Nordmann mölders Lützow.jpg

あのパウルス将軍がJG51にやって来てハインツ・ベーア中尉らと話し合っていたり、
メルダース亡き後の総監となったガーランドが航空団巡りをしていたり・・。
1941年ですから、パウルスはまだ参謀本部次長の立場でしょうね。
冬を迎えるとコルムとデミヤンスクで包囲されたドイツ軍部隊のために、
物資を満載したJu52が空輸に飛び立ち、それを援護するJG51とJG54のBf-109。

1942年3月に66機撃墜で柏葉章を受章した5./JG51飛行中隊長のハンス・ストレロブ少尉。
まったくアイドル俳優といった風貌ですね。

Hans Strelow1.jpg

しかし2ヵ月後、愛機が損傷すると、ソ連軍戦区への不時着を余儀なくされて、
自らの命を絶つのでした。
彼も「柏葉騎士十字章受勲者写真集」に載っていました。カラーでも良い男。。

Hans Strelow.jpg

JG77を率いて南方戦線で活躍し、1942年6月に107機撃墜で
剣章を受章したゴードン・ゴロップ少佐。
1942年10月の時点で200機撃墜という物凄い男、ヘルマン・グラーフは特別扱いです。

Hermann Graf  Willy Messerschmitt.jpg

本書はそんな大エースばかりでなく、整備員がエンジンと格闘する姿も収められ、
ハフナー軍曹は60機撃墜して、特大サイズの騎士十字章を戦友たちから贈られてご満悦。。
こんな姿を勲章にうるさいゲーリングが見つけたらきっとマジギレするでしょうね。
「わしの『大鉄十字章』よりも大きいではないか!」

anton-hafner.jpg

大きいと言えば、途中、巨大グライダー、Me-321"ギガント"が出てきましたが、
6基のエンジンを付けた巨大輸送機Me-323もロシアへ飛んできました。
その他、ゴータのグライダー、Go242と、輸送機Go244も珍しいですね。

Gotha Go 244.jpg

最終的に撃墜数No.3となるJG52のギュンター・ラル
ユーゴのパルチザンに惨殺された、JG3当時のヨアヒム・キルシュナーと続き、
スターリングラード戦が終わると、JG52の飛行隊指揮官となったバルクホルンが登場してきます。
同じ中尉では、ノヴォトニーも台頭。9日間で24機を撃墜するほど大暴れ・・。
戦闘機もこの頃からBf-109から、Fw-190へと移行して写真にも変化が見られます。

Gerhard Barkhorn.jpg

1943年の夏は「クルスク戦」。
JG51のフーベルト・シュトラッスル曹長は、初日の7月5日だけで敵戦闘機15機を撃ち落とし、
翌6日にも10機、続く2日で5機と、たったの4日間で30機撃墜という離れ業を演じます。
しかし日を追うごとに戦果も下がったように明らかなオーバーワーク。
5日目、空戦中に機体を損傷して脱出しますが、
高度が低すぎてパラシュートが完全に開かず・・。

Hubert Strassl.jpg

あ~、独ソ戦車戦シリーズの「クルスク航空戦」も読みたいところですねぇ。。



146ページになって、「あの男」の姿が・・。
1943年9月、100機撃墜のJG52、ハルトマン少尉です。
JG54では123機撃墜でようやく騎士十字章を受章した男、オットー・キッテル曹長も名を挙げ、
最終的には267機と、ルフトヴァッフェNo.4となるのでした。

Otto Kittel.jpg

ハルトマン、バルクホルンのJG52からはクルピンスキーも輩出します。
それから「203の勝利」のリッペルトも・・。
それでも1944年9月、300機撃墜を成し遂げたハルトマン中尉が着陸すると、
花輪を掛けられ、肩車されて、もみくちゃ・・。
戦局悪化のなか、最高の栄誉、ダイヤモンド章を受章するのです。

hartmann_300.jpg

次のページには、そんな世界No.1戦闘機乗りを越える男が姿を現します。
黄金ダイヤモンド章を唯一、受章したシュトゥーカ乗りのルーデル大佐です。
この対戦車攻撃のスペシャリストは、御用達のJu87Gを手に入れると
両翼下についた3.7㎝砲で次々と敵戦車を血祭りに上げ、
確実なものだけで519両の戦車を撃破した・・というソ連人民最大の敵なのです。

ju87g.jpg

そうは言っても、本書のタイトルからして最後を締めくくる写真は、
352機のハルトマン、301機のバルクホルンの有名なツーショットです。

結局、読み終えても購入当時に読んだのかは思い出せませんでしたが、
かなり楽しめました。
全て白黒ですが珍しい初見の写真が多く、それらのキャプションも詳しいことから、
個人が所蔵していたものがベースになっていると想像できます。
時系列で紹介されるのも良いですし、写真で登場するパイロットたちの確認戦果や、
ちょっとしたエピソード、そして最期にまで触れられているのは非常に良心的だと思います。
実際、知らなかったエースパイロットについて、かなりの勉強になりました。



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