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「ハリコフの戦い」戦場写真集 1942~1943年冬 [パンツァー]

ジャン・ルスタン著の「ハリコフの戦い」戦場写真集を読破しました。

ジャン・ルスタンのこの大判の写真集は「クルスクの戦い」に続いて2冊目ですが、
発刊されたのはこちらが最初になります。
このシリーズは高くてなかなか手が出せませんが、去年の10月に古書を
1800円で購入していました。そこそこ良い買い物と自画自賛しています。

ハリコフの戦い.jpg

タイトルの「ハリコフの戦い」に「1942~1943年冬」と書いてあるように
「ハリコフの戦い」または「ハリコフ攻防戦」と呼ばれるものは、1次~4次までの戦いがあり、
このウクライナの大きな工業都市を巡って、独ソが取って取られてを繰り返した戦いです。
なかでも本書の第3次ハリコフ戦はドイツ側から見て、一番有名な戦役であり、
スターリングラードの第6軍を壊滅させたソ連軍がその勢いで爆走する「土星作戦」によって
窮地に陥ったドン軍集団司令官マンシュタインが「東部戦史上燦然と輝く作戦戦略」を駆使し、
見事、ハリコフを再奪取する・・・というものです。

Third Battle of Kharkov-3.jpg

本書の冒頭には、このようなハリコフ戦の経緯が書かれていて、
一時的な戦略的撤退を進言するマンシュタインvsヒトラーの話も紹介され、
ヒトラーよりも軍集団司令官の命令に従った武装SS装甲軍団長のパウル・ハウサー
そしてスターリングラード戦に一切参加せず、新型戦車ティーガーも受領していた
強烈な武装SS装甲軍団を中心とした劇的勝利までを地図も掲載して解説します。

Kharkov-Hausser.jpg

25ページからは650点に及ぶ写真が次々と登場していきます。
Ⅲ号戦車にⅣ号戦車、Ⅲ号突撃砲バンバン出てきますが、
装甲兵員輸送車であるSd Kfz 250やSd Kfz 251も様々なバリエーションで登場し、
また、BMW 750のサイドカー(R75) も結構クリアな写真で出てきて、楽しめます。
このドイツ軍のサイドカーといえばやっぱり「大脱走」を思い出しますねぇ。

BMW・R75.jpg

「鹵獲兵器のチェコ製38(t)戦車にロシア製76.2㎜野砲を組み合わせた急造のリサイクル兵器」
と紹介されるのは自走砲であるマーダーⅢです。
他にも88㎜高射砲部隊や補給のコンテナがパラシュートで投下される写真なども・・。
そんな中でSS第1装甲師団「ライプシュタンダルテ」の戦車小隊長リッベントロップ
SS第12戦車師団史」のフーベルト・マイヤー、ホルヒに乗って先頭を行く"パンツァー"マイヤー
戦車部隊を率いるマックス・ヴュンシェヨッヘン・パイパーらの大隊長、
さらにはフリッツ・ヴィットテオドール・ヴィッシュといった重鎮の連隊長も続々と登場してきます。

Kharkov Marder III 1943.jpg

戦車や有名人だけではなく、一般の擲弾兵も数多く写っている本書ですが、
このような兵士が手にしている拳銃も「ヴァルターP38」と書かれていて
久しぶりに、子供の頃を思い出しました。
「ヴァルターP38」というは、日本ではいわゆる「ワルサーP38」として知られているものですが
なんといっても「ルパン3世」のご愛用の銃で、そのエンディング・テーマでも
「ワルサーピーさんじゅうはち~・・この手のなかにぃぃ~」と歌われていることでも有名です。

Walther P38 _waffenss&Lupin the 3rd.jpg



これが起因したのかどうかは覚えていませんが、小学生の時に初めて買ったモデルガンも
黄金に輝く「ワルサーP38」でした。。。
2代目は「ルガーP08」で、今から思うと、自然にドイツ軍のを選んでいたんですねぇ。
本書では他にも「MG42機関銃」などが随所に出てくるので、ちょっとこの手の本が欲しくなりました。
いまサラッと探してみましたがあんまりないんですねぇ。
とりあえず、ムックの「 図説ドイツ軍用銃パーフェクトバ​イブル」でも買って勉強してみます。

Max Wunsch_Kurt Meyer.jpg

表紙はSS第3装甲師団「トーテンコープ」の戦車がハリコフ市内深くへ入っていく場面ですが
師団長のテオドール・アイケがこの戦いで戦死・・。その墓を写したものも2枚出てきました。
またティーガーはSS装甲軍団だけではなく、グロースドイッチュランド師団のティーガーも登場。
そしてこの部隊を率いるのは、あの戦車伯爵シュトラハヴィッツです。

また、本書はこの戦役の写真を時系列で掲載しているので、写真のキャプションしかなくても
戦闘の推移が良く伝わってきます。
郊外の吹き曝しの村々からハリコフ市内へ。。そして極寒の冬から春の日差しへと
彼らのメチャクチャな軍服も微妙に変化していきます。

charkow_witt 1943.jpg

ハリコフ市内をほぼ制圧・・という場面では、マックス・ハンゼンSS少佐が出てきました。
いや~、この人以前から気になっているんですが、さすがに怖いな~。。
特に最前線の緊張感ある顔で、これぞ武装SSの少佐という雰囲気です。
そして師団長のゼップ・ディートリッヒが"パンツァー"マイヤーに「お疲れさん」という連続写真。

Max Hansen.jpg

これで終わりかな・・と思っていたらまだまだベルゴロド攻略に向けて
SS第2装甲師団「ダス・ライヒ」が前進を続けます。
こうして「一部の隙もない戦車搭乗服姿のテュークゼンSS少佐」の写真が・・。
いまのところ一番のお気に入りのSS隊員が最後の最後で大トリを務めてました。
このキャプションでも「タイクゼン」と書かれているものもあると解説されているように
発音が難しい人(Tychsen)ですね。タイヒゼンというのもありました。。

Christian_Tychsen4.JPG

冬の戦いの写真集・・という意味で、雪まみれの不鮮明な写真が多かったらと
実は若干、心配でしたが、予想以上に楽しめる一冊でした。
逆にこの寒さの中での戦いの大変さがよくわかりましたし、
戦車や兵器、有名人と写真のバランスも良く、初めて軍用銃にも興味を持ったりも・・。

次は「続・クルスクの戦い」かなぁ。。





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