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SS‐TOTENKOPF -ヒトラーのエリート親衛隊、トーテンコープフの真実- [武装SS]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

クリス・マン著の「SS‐TOTENKOPF」を読破しました。

いや、また読んでしまいました。「リイド社」の武装SSシリーズです。
発刊順に読んでいる訳ではないんですが、前回の「ダス・ライヒ」が
まあまあ良かっただけに、今回のリイド社的凄さは圧倒的です。。

SS‐TOTENKOPF.JPG

まず前半は強制収容所の看守としての「髑髏部隊」創設までの過程が
解説されています。
1934年の「長いナイフの夜」事件でSA幕僚長エルンスト・レームを殺害し、
ヒトラー及び、ヒムラーから信用を得た、ダッハウ強制収容所所長
テオドール・アイケが当然主役です。
このアイケが全ての強制収容所を監督する「強制収容所総監」の立場へと出世し、
後のアウシュヴィッツ絶滅収容所所長を務めたルドルフ・ヘースの手記も用いて
看守、または髑髏部隊員にどのような過酷な教育と訓練を行ったのかが中心となっています。

Theodor Eicke.jpg

やがてポーランド侵攻に向けて自動車化師団として「髑髏部隊」は拡大していきますが、
同じSSでもエリート部隊であるライプシュタンダルテとは違い、
必要な車や兵器を廃品回収よろしくドイツ中でアイケ自ら探し求め、訓練に励みますが、
第一次大戦においても主計官であったアイケ師団長と看守部隊というイメージからか
フランス戦役でも予備部隊に甘んじます。

Fritz Knöchlein.jpg

そしてロンメルの第7装甲師団の支援に駆り出されるものの、
モロッコ兵200名を惨殺したとして、まず悪名を馳せたかと思うと、
ロイヤル・ノフォーク連隊の降伏してきた100名も
フリッツ・クネヒライン(クノッホライン)中隊長の命令のもと銃殺してしまいます。

さらにはアイケが命令違反を犯したことで、部隊の死傷者が甚大だったということから
第16装甲軍団のヘプナー大将から「部下殺し!」と罵られ、完全にダメ出しされるという始末。
ちなみにヘプナーといえば、ヒトラー嫌いで知られ、暗殺未遂事件にも関与したかどで
絞首刑になった人物です。

Erich Hoepner.jpg

バルバロッサ作戦でもトーテンコープフ師団は、すっかり信用のないヘプナーの
第4装甲集団に配置されてしまう運の無さ。
この攻勢は冬を迎えて行き詰まった結果、かの有名な「デミヤンスク・ポケット」での包囲戦となり、
アイケ師団長とマックス・ジーモン連隊長を中心とした不屈の戦いと
ドイツ空軍による補給の成功、そして42年3月、ザイトリッツ中将の5個師団による救出によって、
アイケには柏葉騎士十字章と、この包囲戦を戦い抜いた兵士たちには
「デミヤンスク・シールド」が・・・。しかし、部隊はほぼ壊滅してしまいました。

Kessel von Demjansk.JPG
Demjansk-Schild.JPG

再編成した第3SS装甲師団 トーテンコープフは1943年2月の第三次ハリコフ戦に参加するものの
師団長アイケが連隊を探しに乗ったシュトルヒ偵察機が撃墜/戦死してしまいます。
師団はその後、ヘルマン・プリースやマックス・ジーモンが後任の師団長となり、
クルスクの戦車戦、ポーランド、ハンガリーでの攻勢/敗走という展開の末、
アメリカ軍に投降しますが、ソ連側に引き渡されて終焉を迎えます。

Max_Simon.jpg

本書の読みどころは凄まじいばかりの誤字/脱字です。
「デミヤンスク」は基本的に「デミャンスク」ですが、所々で「ヂェミャーンスク」になります。
「クルスク」が突然「クールスク」、「ハリコフ」が「ハーリコフ」になるのは当たり前で
「ヴァッフェンSS」と「ヴァッヘンSS」の割合も7対3くらいですか。
ダス・ライヒで悪名を馳せたラマーディングもこの師団の出身ですが、
「ランメルディンク」、「ランメディンク」と出てくる度に名前が違うという・・。

Heinz Lammerding2.jpg

フォン・マンシュタインでさえも凄い扱いです。「エリック・フォン・マンシュタイン元帥」として
登場してくると、次には「陸軍総大将」、続いて「大将」と降格されています。
この「総大将」という階級も良くわかりませんが、「総連隊長」というのもありました。

「ヘルマン・ゲーリング率いる降下猟兵師団」という部隊も出てきます。
さすがに間違えはしませんが、知らない人が読めばゲーリングも「国家元帥」から
一介の「師団長」に大降格させられているような表現ですね。

その他、完全に日本語になっていない(数文字落ちている?)部分もあり、
英語の翻訳だとは思いますが、ドイツ名とロシア名がメチャクチャというか
誰もチェックしないで出版しているとしか思えません。
そして恐ろしいことに、あと一冊「ヴィーキング」が残っています。

SS-Sturmbannführer_Theodor Eicke.jpg

そうは言っても、このシリーズの定番である最後の重要人物紹介での
アイケの章は楽しめました。
ラインハルト・ハイドリヒとのライバル争いは他の本では読んだことが無く、
強制収容所のボス対ゲシュタポのボスの喰うか喰われるかの争いは
一冊書けそうなテーマなんじゃないでしょうか。



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