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バルバロッサ作戦 -独ソ戦史- (上) [戦記]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

パウル・カレル著の「バルバロッサ作戦(上)」を再度読破しました。

自分がこの独破の世界に足を踏み入れるきっかけとなった本で
何の気なしに、文庫版で久しぶりに読み返しています。
昔読んだ際には、登場する将軍たちの名前を憶えるだけで辟易し、
○○師団、××軍団、△軍、◎◎装甲集団、□□軍集団・・・???という有様でした。
しかし、今こうしてみると非常に読み易く、かつ面白いバランスも取れた本・・という印象です。
最初にドイツ軍の組織/編成などが系統図となっているのですぐに確認できますし、
兵器や戦車(地雷犬まで!)が必要な場所に図解で出てきます。
実に素晴らしいですね。こうでなくちゃあいけません。。。

バルバロッサ上.JPG

まずはいきなりのブレスト要塞での攻防ですが、戦況図もあってドラマティックに理解できます。
要塞攻防戦というは中世の城や日本でも戦国時代に当然のように行われた戦いですが、
様々な戦術や新兵器を使って攻め落とそうとする攻撃側と、
過酷な状況に追い込まれながらも一発逆転を目論む守備隊というのは、
読んでいてどうしても血沸き肉踊ってしまいます。
このブレスト要塞攻防戦はもっと詳細な本がないですかね?

Guderian.jpg

この上巻での主役はモスクワを目指すフォン・ボック元帥の中央軍集団/第2装甲集団の
ハインツ・グデーリアン上級大将です。
とにかく突撃あるのみで、ヒトラーにも果敢に立ち向かう様が印象的ですが、
著者はグデーリアンの戦術的素質も大いに評価しています。

またスターリンの救世主はジューコフではなく、この時点ではイェレメンコ元帥です。
しかしブリャンスクの激戦で重症を負って退場してしまいます。

Andrey Yeryomenko.jpg

最後の章では、なぜバルバロッサ作戦開始当初はドイツ軍の侵攻が成功したにも関わらず
モスクワ攻略ができなかったのか?について検討しています。

面白いのは1937年、スターリンの赤軍大粛清により「赤いナポレオン」と呼ばれた
トハチェフスキー元帥をも含む、大佐以上の高級将校の実に65%が粛清されたことから
赤軍自体が立ち直っておらず、その結果が開戦当初のドイツ軍の進撃を
なすすべなく受けた要因であるとして、そのトハチェフスキー元帥の生い立ちから
SD長官ラインハルト・ハイドリヒの策謀までを検証していることです。
こんなことまで書いてあったなんて、憶えていませんでした。

Mikhail Tukhachevsky.jpg

そしてクルーゲ元帥の名言「死せるトハチェフスキー、モスクワ前面の戦闘を指揮す」
で締めくくります。



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コメント 2

グライフ

アレ!!お読みになってましたか、なんてタイミング。私もはまりました
なんども読み返しています。最近では評価も変わってきましたが。
若かりし頃、バリバリのナチ?
http://spysee.jp/%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%AB/5135

最近の研究
http://mas-yamazaki.blog.so-net.ne.jp/2009-06-20



by グライフ (2009-09-02 19:57) 

ヴィトゲンシュタイン

ど~も。
若かりし頃、バリバリのナチ・・。本の著者略歴では一応、情報将校として活躍となっています。まぁ、陸軍とは書いてませんね・・。
「最近の研究」も楽しく拝見しました。いや~、良い観点ですね。
まぁ、でも、あくまで読書、娯楽ですし、書く側もなんらかの意味はあるのでしょうから、それを読む側も特に鵜呑みにしてはいけないと思っています。
と、いうことを差し置いても、この文庫は翻訳も編集も、大局的な独ソ戦史として、良い出来だと思います。
あさってには(中)をUPしますよ。
by ヴィトゲンシュタイン (2009-09-02 21:35) 

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