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ヒトラーの共犯者(上) -12人の側近たち- [ヒトラーの側近たち]

ど~も。ヴィトゲンシュタインです。

グイド・クノップ著の「ヒトラーの共犯者(上)」を読破しました。

著者のクノップはドイツでドキュメンタリー番組制作を行っており
日本でもNHKでの放送、DVDなどが発売されていることでも知られています。
この上巻ではゲッベルス、ゲーリング、ヒムラー、ヘス、シュペーア、デーニッツという
ヒトラーの大物側近たちについて当時の彼らの立場から責任を追及しています。
当然、最初の4人はヒトラーが政権を取る以前からの側近であることから、ナチ党の
変化していく姿も理解することができます。

共犯者上.JPG

ゲッベルスは自殺したとはいえ、「ゲッベルスの日記」が残されていることから、
彼が最初から最後まで何を考え、誰を味方/敵としていたのかが良くわかります。
ゲーリングもニュルンベルク裁判でのやりとり、連合国による精神分析や発言、
または、空軍総司令官にして、国家元帥として表立っていたこともあり、
多くの証言が残されています。

しかし、SS全国指導者ヒムラーはあまりに不可解な人物であり、
ゲッベルスのような日記もなければ、ゲーリングにように表舞台に出たことも、
裁判も受けていないことで、限られた関係者の証言等から分析するしかありません。
この本では44年7月20日のヒトラー暗殺未遂の情報をヒムラーは掴んでいながら
連合軍との和平交渉を視野に入れた上で、あえて無視した(実行させた)としています。

Heinrich_Himmler.jpg

副総裁ヘスも謎めいています。ナチ党創世記からのヒトラーの秘書的立場から、
その後のヒトラー及び党からも徐々に信用を失っていき、
やがて独断で英国との和平交渉に文字通り飛んで行く・・。
果たしてヒトラーは知っていた(命令した)のか?
その後のニュルンベルク裁判における狂人の振る舞い。
そして英国で収監されたまま、90歳を過ぎた1987年に死亡するまで真実を語らず、
また、その自殺といわれる死に関しても疑惑があるとしています。

hess1.jpg

シュペーア、デーニッツの2人は戦犯として服役したものの、釈放され、
それぞれ「10年と20日間」、「ナチス 狂気の内幕」という有名な自伝を残しています。
その中で彼らは自身のホロコーストへの関与は否定していますが、
クノップは大ボラだと断罪しています。
クノップは基本的に取り上げた人物について批判的な姿勢であるので
このあたり、どちらが真実なのかという解釈は読者の判断となるでしょう。



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コメント 2

トイフェル

今初めて気がついたのですが、この写真のヒムラー、手に葉巻を持っていますね[ふらふら] コロナくらいのサイズで、丁寧に巻いてあってたいそう美味しそうです。他人の吸いさしを持つひとは居ますまいからご当人のでしょうけど、意外です(´3`)
by トイフェル (2011-09-22 21:26) 

ヴィトゲンシュタイン

おっ、さすがスルドイ・・。
確かにヒムラーが葉巻を好んでいた・・とは思えないですよね。
考えられることは2つ。。。
一つ目は男らしさを求めていたヒムラーが、嗜まない葉巻でポーズという写真である。これは中学生がタバコを片手に写真に写りたい・・という(経験上の)心理です。
二つ目は、(経験上)葉巻は一本を一気にヤルものではないので、両サイドの誰かに渡された葉巻を(持ち方で慣れていないことは間違いないかな?)「困ったなぁ、それより足が蒸れてて痒い~の・・・・」というショットである。
この写真はドイツを含めて人気があって、この記事のアクセス数はぶっちぎりで多いんです。
by ヴィトゲンシュタイン (2011-09-22 21:55) 

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